ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「どれも可愛い服です。ギギリクさん、センスがいいじゃないですか」

「あはは、兄さんが聞いたら喜んじまうね」

 タンスにぶら下がった服を見て、エリナは言った。

「ぜひ着てみたいけれど、いつになるかなあ……」

「気に入ったなら全部エリナにあげるよ。あと、あたしには小さかった靴もここにあるから、良かったらこれも履いて。なに、子猫はあっという間に大きくなるもんだ、すぐに着られるようになるさ。ちゃんと毎晩ミルクを飲むんだよ」

 可愛らしいデザインのブーツを見せながら、ミメットは言った。

「が、がんばります」

 なかなか背が伸びないエリナであったが、獣人の成長は地球の人間とは違うんだと信じて、せっせとミルクを飲むことを心に誓うのであった。

「この部屋はエリナの専用の部屋にしていいからね。置いておきたいものがあったら、このタンスや鏡台の引き出しを使うといいよ。隊長のところみたいな立派な建物じゃないから、この家にはお風呂はついていないんだ。仕事が終わったら共同の浴場にいこうね」

 青弓亭は、王都の中でも下町のような、どちらかというと気取らない場所にあるのだ。とは言っても、王都警備隊がしっかりと目を光らせているため、決して治安は悪くない。一方、ルディの家は比較的裕福な者が家を建てる土地にある。

「お風呂屋さんですね! はい、楽しみです」

 エリナは、異世界にも銭湯があるんだな、とわくわくした。

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