ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 ランチを済ませたら、いよいよ夕飯の仕込みだ。
 ころころの塊肉を使ったカレーは、まずは表面を焼いてからトロ火でゆっくりと肉を煮込んで柔らかく仕上げる。そうすると、肉の旨味が閉じ込められて、スパイスに負けない牛肉の味わいを楽しめるカレーに仕上がるのだ。

「せっかくのいいお肉だからね、がんばって美味しく仕上げようよ」

「王宮で出しても良いくらいの、レベルの高いカレーになりそうですね」

「そうだね。カレーの日は、お忍びの貴族さまも結構顔を出すからね。ハンバーグ以上の人気のメニューになりつつあるね。ついつい気合が入っちゃう……あれ? まさか、王族は来ない……よね……」

「まさか……ええと……たぶん大丈夫?」

 王都に間者を放つ王家のメンバーは、情報の把握が早い。特に、エリナが美味しそうなものを作る時は、間者が早便を出すようなのだ。
 そして、カレーは歯が弱いが煮た肉は苦手だというギルバート前国王の心を捉えているメニューなのだ。

「ギルおじいちゃんが、ビーフカレーを食べたがる気がする……」

「奇遇だね、今まさにあたしもそれを思ったところさ」

 ふたりは顔を見合わせた。
 そして、多めに作ったカレーを小鍋に入れ『王宮の配達人さん』に持たせて、青弓亭初のテイクアウトを行うことを決定したのであった。

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