ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「さて、そろそろ戻ろうか。もうあまり時間がないと思うよ」

「そっか、変身が解けちゃったら大変だよね」

 ふたりは立ち上がり、青弓亭への(屋根の上の)道を急いだ。その途中で、エリナは巡回中のルディの姿を見つけた。

「クー・シーちゃん、ルディさんがいたよ!」

「ルディさん? ああ、エリナの保護を任せた狼さんだね」

 クー・シーはどれどれ、と言いながら身を乗り出した。

「王都警備隊の隊長で、調べてみるととても綺麗な心をしていたから、僕が選んだの……おっとっと」

 バランスを崩したクー・シーが、屋根から落ちた。

「クー・シーちゃん!」

 妖精のクー・シーはもちろん身軽なので、この程度のことでダメージを受けることはない。空中でくるんと回転すると、上手く着地した。
 その隣に、ふわりとエリナが降り立つ。

 妖精の粉で存在感が薄れているので、ルディの目を気にせず、ふたりは無防備に降り立ったのだが。

「そんなところからどうした? ケガなどないか?」

 狼隊長の声を聞き、エリナは「えっ?」と声を漏らしてしまった。

「……うええええーっ、嘘でしょ?」

 クー・シーはぴょんと飛び上がり、エリナの腕の中に収まった。

「なんで? ねえ、なんで?」

 空から降ってきたエリナとクー・シーを、ルディ警備隊長が見つめていたのだ。
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