ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 そして、翌日の朝になった。

「ミメット姉さん、おはようございます」

「おはよう、エリナ。よく眠れたかい?」

「はい」

 子猫は朝のお茶を飲み、クッキーをかじった。

「可愛いねえ。ルディ隊長が夜勤の日じゃなくても、お泊まりにおいでよ」

 ミメットは、かりかりといい音を立てるエリナの耳を優しくつつきながら言った。兄しかいないミメットは、妹分の子猫が可愛くてたまらないのだ。

 昨夜は少々夜更かしはしたものの、一晩中ぐっすりと眠ったエリナは元気いっぱいで、栄養補給が終わったら青弓亭でいつものように朝ごはんを作っていた。

 と、そこへ夜勤明けのルディが帰ってきた。

「エリナは?」

「ルディさん、お帰りなさい!」

「ルディ、お疲れさん。エリナはこの通り、今朝もごきげんな子猫だよ」

「……ああ、よかった。ただいま」

 ルディがエリナの頭を撫でていると、青弓亭の扉が開いて「隊長、一緒に行こうって声をかけているのに猛ダッシュでぶっちぎるとか酷いじゃないですかー」と文句を言いながら、狐のサファンが入ってきた。そして、その後からお馴染みの警備隊員たちがぱらぱらとやってくる。
 
「ルディ、無事に夜勤が終わってよかったな」

 黒豹のヴォラットが、にやりと笑って肘でルディをつついたが、狼隊長は「まあな……」と煮えきれない表情をした。

「なんだ? 事件でもあったのか?」

「いや、そういうわけではないんだが……」

 そこへ、ミメットが「そら、厚切りベーコンが焼けたから、ジュージューいっているうちに食べちまっておくれよ!」と威勢よく声をかけて、楽しい朝食が始まった。
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