ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 塩とこしょうを混ぜた黄身の方にピンとツノが立つくらいに泡立てた卵白を入れ、泡を消さないようにそっと混ぜ込むと、溶かしたバターがじゅくじゅくいっているフライパンに流し込み、蓋をして弱火にする。

「泡立てた卵を加熱するとどうなるか、とてもわかりやすいのがこのオムレツなんですよ」

「へえ、エリナはなんでも知ってるね」

 たいした猫だよねえ、とミメットが感心する。

「わしは長年生きてきたが、そんな卵料理は初めて見るぞ」

「わたしは食いしん坊なんで、いろんな料理を知っているんです」

「それにしても、たいしたもんだよ!」

 ミメットに褒められて、子猫はふふっと笑った。

 エリナは日本で節約暮らしをしていたため、大きく焼きあがるこのスフレオムレツ(バターは高いので、マーガリンを使っていたが)をよく作り、お腹がいっぱいの気分を味わっていたのだ。
 彼女は経済的な事情でテレビは持っていなかったので、娯楽といえば図書館で本を読むことであった。写真がたくさん載っている料理の本を読むのが大好きだったので、節約料理からオシャレな料理まで、様々なレシピが頭に入っている。
 それが青弓亭の料理人となった今、こうして役に立っているのだから、人生に無駄なことはないと言えるだろう。

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