ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 すると、エリナは顔を輝かせた。

「それは願ってもないお話ですよ! 実はわたしは、ごはんものはよく作っていたんですけど、ケーキはあまり経験がないんです。大好きだし、お菓子作りに憧れていたから作り方はたくさん知っているんですけど、あまりお金がなかったから、お菓子作りの材料まで買えなくて……オーブンも持っていなかったし。だから、プロの方に手伝っていただけるとありがたいんです」

「そうか! それならばちょいとメルダに話をしてくるから、待っとくれ。このホイッパーもたくさん作ってくるからな」

 大喜びのドワーフが店を飛び出してしまったので、追いかけて外に出たその背中にミメットが「ストーンさん、ちょうど明後日がうちの店は休みだからねー、メルダに言っとくれよー!」と叫んだ。

「ってことで、明後日は青弓亭で、その美味しそうなケーキを作りたいね」

「はい。メルダさんの都合が合うといいですね」

 ミメットはにやりと笑った。

「なあに、青弓亭の名料理人、子猫のエリナに特別なケーキを教えてもらえるんだ。なにがあっても予定を合わせてくるだろうさ」

「そうだといいなあ……早くケーキが食べたい……スカイヴェン国の生クリームも果物もすっごく美味しいんだもん……」

 ふわふわなスポンジケーキのことで頭がいっぱいになったエリナは、自分のレシピがこのスカイヴェン国でとてつもなく価値があることに気づいていなかった。

 そして、その後すぐに顔を輝かせたメルダとストーンが青弓亭に駆け込んできて、ミメットの予言が正しかったことがわかったのであった。
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