ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 翌日の朝、ルディはエリナより早く目を覚ました。

「昨夜はうちの家族の突撃もなく、平和だったな……」

 子猫びいきの家族たち、特にサランティーナ王妃がパジャマ姿の子猫を覗きに来たり、自分と一緒に寝かせようと攫いに来たりすることを警戒していたルディは、何事もなく朝を迎えて不思議に思った。

 実は、これには訳があった。
 昨夜ふたりが王宮に到着した時に、ルディから引き離されそうになったエリナが「うちに帰る」と言い出した姿を、国王一家は陰から見ていたのだ。

 エリナを出迎えようと飛び出しそうになっていた彼らは顔を見合わせて「どうやらあまり刺激しない方が良さそうだ」とこっそり話し合った。

「せっかく来てくれたのに、機嫌を損ねて帰ってしまったら大変だわ」と、サランティーナ王妃。

「そうじゃな、エリナはまだ小さいし、しっかりしているようで繊細なところがある子猫じゃ」と、ギルバート前国王。

「うん、あの子は過去に辛い経験をしているらしいからね。急がず慎重に仲良くなった方がいいよ」と、フランシス王太子。

「……」言いたいことを先に言われてしまって、ただこくこく頷くセガルス現国王。

 夜には幼い子猫は少し心細い気持ちになるものだろうから、朝になって元気いっぱいの子猫と遊ぼ……交流しようと、一同は話し合い、おとなしく自室に引き上げたのであった。

「ん……」

 ぐっすり眠って、仕事の疲れが全部吹き飛んだエリナは、モフモフの中で目を覚ました。

「あれ……あ、そうだ、王宮に来てたんだっけ」

 見慣れない部屋をきょろきょろ見回すエリナに、ルディは優しく「おはよう」と声をかけた。

 
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