ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 王宮の料理人たちは、伝統的なスカイヴェン国の料理をメインに作っているため、醤油やみりんの用意はなかった。鰹節は、使ったこともないという。
 そこで、エリナは馴染みの店に手紙を書いて使者に持たせ、王宮に食材の配達を頼むことにした。

 ちなみに、いきなり王宮からの注文が入った王都の店では仰天したらしいが「ああ、青弓亭のエリナの注文なのか。なるほどな、王家御用達のエリナが絡んでいるなら今さら焦らなくてもいいか。そういうわけなら『いつもの』を用意すればいいんだもんな」とドキドキしながらもすぐに品物を出してもらえた。
 子猫は目利きの料理人なので、エリナが選んだ食材ならば王族の方に入れても良い上質なものだと自信を持って提供できるからだ。

「おお、ちょうど良い出来の鰹節が手に入ったところなんだよ、これを持っていってくれ!」と鰹節を渡された買い物担当者は、最初は木の塊だと思って不安そうな表情をしたが、「出汁を取るのに良い、どっしりとした深みのある鰹節だからな、エリナならうまく料理してくれるはずだ」と言われたので、『これはまた不思議な食材もあるものだ』と思いながらも素直に王宮の厨房に届けたのであった。
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