ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「……お代わり!」

 最初に叫んだのは、ルディであった。

「すぐにお持ちいたします」

 配膳係の使用人が頭を下げた。

「わたしも、お代わり!」

「わしも!」

「わたしもだ!」

「わたくしもよ!」

 王族全員がお代わりを叫んだ後、ほっぺたにごはん粒をひとつつけた子猫が恥ずかしそうに笑って「わたしも、お代わりしてもいいにゃん?」と加わった。
 働く子猫は、食欲が旺盛なのだ。 

「承知いたしました」

「あの」

 エリナはお代わりを持ってくるために部屋を下がろうとした使用人に、声をかけた。

「皆さんのお昼ごはんは大丈夫ですか?」

「まかない用の食堂は、もうふた部屋あるんですよ」

 使用人は、心配そうに尋ねた猫に笑顔で答えた。

「料理人の皆さんが競うように親子丼作りをしているため、向こうでも、お代わりの嵐になってます」

「みんなに喜んでもらえてよかったです」

 ごはん粒に気がつかずに笑う子猫の可愛らしさに、『エリナには申し訳ないけれど、もうしばらく教えないでおこう』と思う一同であった。

 そして後で「早く教えてにゃーん! もう、恥ずかしいにゃん!」と真っ赤な顔でにゃんにゃん鳴きながら抗議するエリナに、またしてもみんなで悶えるのであった。
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