ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「気になるのは、あんなに小さいのに他人に頼らないところだ。頼ることを恐れている、とも言える。子どもらしく暗闇を怖がるかと思ったら、その理由が『万一の時の避難経路がわからなくなるから』ときたからな」

「なんじゃと? 避難経路を意識する? それは幼い子猫の考えではないな」

 ギルバートは「まさか、常に命の危険にさらされている環境で生きていたのか?」と考え込んだ。

「あの子になにかを買い与えようとすると、ひどく怯える。貰うと対価としてなにかを奪われると、心に刷り込まれているようで、痛々しいのだ」

「エリナ……かわいそうに……」

 幼い子猫の辛い人生を察してしまい、サランティーナ王妃は涙ぐんでしまった。

「まだ母猫に甘えていてもおかしくない年頃じゃないの! それなのに……あの子にいったいなにがあったのかしら」

「それは、まったくわからん」

 フランセスに向かって「この国の周辺の地理とか、歴史がわかる本はありますか?」と尋ねるエリナを見ながら、ルディは低く唸った。

「そら、あの通り子猫にしては勤勉すぎる! まだまだ絵本が似合うような幼さなのに、地理と歴史ときた。勉強して自分の知識の偏りを正そうとしているのだろう……まるで知識の鎧で身を守ろうとしているようだ」

 ギルバートもサランティーナも、黙って頷いた。

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