Sweet Strawberry Trap 御曹司副社長の甘い計略
 初日は元CAの篠崎先生から。

 立ち姿と歩き方をほめられて(これでも一応、モデルの端くれなので)おっ、幸先いいじゃん、と思っていたけれど、それはほんの序の口だった。

 翌日の神谷先生の厳しさたるや。
 今、あの声を思い出しただけでも、背筋がシャキッと伸びてしまう。

 先生はお茶の心得を2時間説きつづけ、その間、わたしは正座しっぱなし。

 正座もきつかったけれど、居眠りしないように気をつけるのが、1番つらかった。

 ああ、先が思いやられる……
 
 その日から平日は毎日、交互に先生が見えた。

 お忙しい方たちなので、もちろんご本人でなくお弟子さんが見えることも多かった。

 先生がお帰りになったあと、ストレス解消も兼ねて、トレーニング・ルームで1時間ほど汗を流す。

 夜はテレビも見ずに、その日教わったことのおさらい。

 次のレッスンで前に教わったことを忘れていると、かなりきつくお叱りを受けるのだ。

 疲れ果ててベッドに入るのは、1時過ぎ。数分のうちに眠りに落ち、6時ごろに起きる。

 これが毎日のルーティーンだった。
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