あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!




「田中さん、社長とはいつからのご縁なの?」

「え?」

会議室に戻ったら、数人の女性たちに取り囲まれた。



「馴れ初めは?」

「どうして事務なんて?」

今まで一言も話したこともなく、名前さえ知らない人達から質問攻めにあった。



私はまだついさっきの混乱から覚めてなくて、とてもじゃないけど、答えることは出来ない。



「あら、答えて下さらないの?」

「私達には話す必要が無いってことかしら?」

女性たちの言葉はだんだんときついものになってきて…
不甲斐ないけど、私は、もうどうしたら良いのかわからず、その場に立ち尽くし…そのうち、涙が一粒零れたのをきっかけに、涙は止まらなくなってしまった。



どうして?
夢が叶って、最高の日になるはずだったのに、どうしてこんなことになったんだろう?



もしかして、天罰?
私みたいなごく普通の女が、こんなところに来てしまったから?



「今日はもう帰ろうよ。」

相田さんに抱きかかえられるようにして、私はその場を去った。



最悪だ…
情けない自分自身に、ますます涙が溢れ出た。
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