あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!
帰ってからもボロボロだった。
家族には、仕事で失敗して叱られた、と、それだけ言って、部屋に閉じこもった。



家族には心配をかけたくなかったんだけど、私は泣き腫らした赤い目をしてたし、なんでもない、では信じてもらえないと思ったからだ。



さすがにもう涙は止まってた。
オフィスでさんざん泣いたし、帰りの電車でも泣いたからね。



家に帰って来て、なんとなく気分も落ち着いて…
そしたら、今度は自己嫌悪に陥った。
あんなに泣いてしまうなんて、恥ずかしい。
私は、気は強くないけど、そんなに泣き虫じゃなかったはずなのに、どうして、あんなに泣いちゃったんだろう?



冷静になって考えてみると、やっぱりおかしい。



(あ…!)



もしかしたら、お酒のせいかもしれない。
普段は滅多に飲まないお酒を今日は飲んだ。
しかも、空腹で…
そっか。だから、あんなに感情的になってしまったのか。



びっくりしたのは確かに本当だし、皆に詰め寄られて怖かったのも事実だけど、お酒のせいで多分それが五割増くらいになったんだと思う。



(失敗したなぁ…)



急にさっきのことが悔しく思えてきたけど、もう遅い。
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