転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)
「レミリア様、お上手ですね。まるで絵画のようです」
デザインは川辺に建つ風車小屋。
遠くに鳥が飛んで草むらからウサギが覗いている。
まだ上半身までしか縫い終えていないが、農民風の娘が手にしているのは一輪の赤いバラ。
バラに唇を寄せて頬を染めている娘はもしかして、誰かに恋をしているのでは……。
そんな物語を想像させるような見事な刺繍である。
感心してから、エマはパチンと両手を合わせた。
「レミリア様、この刺繍のテーブルクロスはどれくらいで完成しますか?」
「来週の刺繍の先生がいらっしゃる日までよ。ゆっくり縫うわ。それがどうしたの?」
「なるべく早く仕上げてください。出来上がったら私がひとっ走りして先生の自宅まで見せにいきます。その後すぐに包んで、王太子殿下にお贈りしましょう。花束のお礼です」
勝手に張り切るエマに、レミリアはため息をついた。
エマから顔を逸らすように横を向いて、黙って針を繰る。
恋愛しろと言わんばかりのエマの提案に呆れているのかと思いきや、その顔は耳まで赤かった。
デザインは川辺に建つ風車小屋。
遠くに鳥が飛んで草むらからウサギが覗いている。
まだ上半身までしか縫い終えていないが、農民風の娘が手にしているのは一輪の赤いバラ。
バラに唇を寄せて頬を染めている娘はもしかして、誰かに恋をしているのでは……。
そんな物語を想像させるような見事な刺繍である。
感心してから、エマはパチンと両手を合わせた。
「レミリア様、この刺繍のテーブルクロスはどれくらいで完成しますか?」
「来週の刺繍の先生がいらっしゃる日までよ。ゆっくり縫うわ。それがどうしたの?」
「なるべく早く仕上げてください。出来上がったら私がひとっ走りして先生の自宅まで見せにいきます。その後すぐに包んで、王太子殿下にお贈りしましょう。花束のお礼です」
勝手に張り切るエマに、レミリアはため息をついた。
エマから顔を逸らすように横を向いて、黙って針を繰る。
恋愛しろと言わんばかりのエマの提案に呆れているのかと思いきや、その顔は耳まで赤かった。