転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)
「急げば二日でできるわ」とボソリと呟いてから、エマがなにも指摘していないというのに急に焦って言い訳をする。
「べ、別に王太子殿下に気に入られたいと思っているわけじゃないわ。貴重な青バラをあんなにいただいたから、私もお礼をしなければと思ったの。だから急いで縫うのよ」
(レミリア様……素直さが足りなくてもそのツンデレは可愛いです。今、私の胸がズキュンと射抜かれました……)
それから二日が経ち、レミリアの刺繍のテーブルクロスは完成した。
家庭教師の先生に見せて花丸をもらってから、綺麗な紙箱に入れてリボンをかける。
それを大事に手に持ち、エマは張り切ってモリンズ伯爵邸を出発した。
レミリアの使いとして、エマが自ら王太子に届けようというのだ。
王城について謁見を願い出ると、控室に通される。
用向きの詳細を使用人に説明してから、たっぷり二時間半ほど待たされて、ようやく謁見の間に案内された。
立派なソファセットのある応接室のようだが、上座に座る王太子の後ろに近衛兵がふたり立って目を光らせている。
招待客ではないので、警戒されても当然だけれど、威圧感を覚えてしまう。
「べ、別に王太子殿下に気に入られたいと思っているわけじゃないわ。貴重な青バラをあんなにいただいたから、私もお礼をしなければと思ったの。だから急いで縫うのよ」
(レミリア様……素直さが足りなくてもそのツンデレは可愛いです。今、私の胸がズキュンと射抜かれました……)
それから二日が経ち、レミリアの刺繍のテーブルクロスは完成した。
家庭教師の先生に見せて花丸をもらってから、綺麗な紙箱に入れてリボンをかける。
それを大事に手に持ち、エマは張り切ってモリンズ伯爵邸を出発した。
レミリアの使いとして、エマが自ら王太子に届けようというのだ。
王城について謁見を願い出ると、控室に通される。
用向きの詳細を使用人に説明してから、たっぷり二時間半ほど待たされて、ようやく謁見の間に案内された。
立派なソファセットのある応接室のようだが、上座に座る王太子の後ろに近衛兵がふたり立って目を光らせている。
招待客ではないので、警戒されても当然だけれど、威圧感を覚えてしまう。