転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)
「今日はレミリア様の使いで参りました。こちらをお受け取りくださいませ」
傍らに立つオズワルドがその箱を開けて、問題がないことを確認してから主君へ渡した。
王太子はまず添えられていたメッセージカードを読む。
そこには青バラのお礼にこのテーブルクロスを贈るという内容が、レミリアの可愛らしい字体で書かれていた。
頷いてから刺繍のテーブルクロスを広げた王太子は、ほうっとため息をついた。
「これは見事だ。レミリア嬢が縫ったの?」
「はい。レミリア様は刺繍もレース編みもお得意です。青バラの花束をとても喜んでおりまして、なにか心のこもった贈り物をお返ししたいと、根を詰めていらっしゃいました」
「そうか。お世辞抜きで素晴らしい作品だ。オズワルドはどう思う?」
堅物そうな眼鏡をかけた近侍も褒め言葉を並べてくれる。
「丁寧で律儀な縫い目は、お人柄でしょうか。構図も素晴らしい。殿下、レミリア嬢には芸術の才能がおありのようですね」
「ああ。私もそう思っていた」
じっくりと刺繍を鑑賞していた王太子が、視線をエマに向けた。
その目は三日月に細められている。
傍らに立つオズワルドがその箱を開けて、問題がないことを確認してから主君へ渡した。
王太子はまず添えられていたメッセージカードを読む。
そこには青バラのお礼にこのテーブルクロスを贈るという内容が、レミリアの可愛らしい字体で書かれていた。
頷いてから刺繍のテーブルクロスを広げた王太子は、ほうっとため息をついた。
「これは見事だ。レミリア嬢が縫ったの?」
「はい。レミリア様は刺繍もレース編みもお得意です。青バラの花束をとても喜んでおりまして、なにか心のこもった贈り物をお返ししたいと、根を詰めていらっしゃいました」
「そうか。お世辞抜きで素晴らしい作品だ。オズワルドはどう思う?」
堅物そうな眼鏡をかけた近侍も褒め言葉を並べてくれる。
「丁寧で律儀な縫い目は、お人柄でしょうか。構図も素晴らしい。殿下、レミリア嬢には芸術の才能がおありのようですね」
「ああ。私もそう思っていた」
じっくりと刺繍を鑑賞していた王太子が、視線をエマに向けた。
その目は三日月に細められている。