転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)
色気のある低温ボイスで招待状を差し出すのは、イケオジのバルニエ伯爵だ。
「ええと……」
こんな自分を誘ってくれるなんて光栄極まりないが、ジェラルドとダグラスが眉間に皺を刻んでいるので招待状を受け取れない。
するとバルニエ伯爵を押しのけるようにして、次にエマに迫ったのは、銀色の長い髪が麗しい天才ピアニストのサミュエルだ。
「僕のビーナス、約束していた君のための曲ができたよ。さっそく聴かせたい。ふたりきりになれる場所に行こう」
「あ、あの、あの、私は……」
エマは男性四人から離れるように、一歩、二歩と後ずさる。
「エマちゃん」「エマさん」と同時に手を伸ばされ、焦りがピークに達したエマは叫ぶように拒絶する。
「なにかの間違いです! 私はヒロインじゃなくモブ侍女なんですよ。モテる意味がわかりません。ちょっとキャパオーバーなので、これで失礼します!」
ドレスを翻し、エマは散策路を奥へと駆けだした。
パニックのあまり、レミリアにもらったブーケを振り回してしまう。
(もしかして、この青バラのブーケのせい? 効き目が強すぎるんですけど!)
「ええと……」
こんな自分を誘ってくれるなんて光栄極まりないが、ジェラルドとダグラスが眉間に皺を刻んでいるので招待状を受け取れない。
するとバルニエ伯爵を押しのけるようにして、次にエマに迫ったのは、銀色の長い髪が麗しい天才ピアニストのサミュエルだ。
「僕のビーナス、約束していた君のための曲ができたよ。さっそく聴かせたい。ふたりきりになれる場所に行こう」
「あ、あの、あの、私は……」
エマは男性四人から離れるように、一歩、二歩と後ずさる。
「エマちゃん」「エマさん」と同時に手を伸ばされ、焦りがピークに達したエマは叫ぶように拒絶する。
「なにかの間違いです! 私はヒロインじゃなくモブ侍女なんですよ。モテる意味がわかりません。ちょっとキャパオーバーなので、これで失礼します!」
ドレスを翻し、エマは散策路を奥へと駆けだした。
パニックのあまり、レミリアにもらったブーケを振り回してしまう。
(もしかして、この青バラのブーケのせい? 効き目が強すぎるんですけど!)