平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「まっ、ほぼ仕事向きなので、散歩がてら歩く貴族はないというわけだ」
だから、仕事の移動が少ない時間帯は、人の姿が途切れて静かになったりするのだという。
そう説明されている間に、通路の終わりが見えた。
そこを抜けた途端、風がわりと吹き抜けてリズの春色の髪を攫った。片側は塀がされた状態で開けていて、中央庭園、そして王宮の正面玄関へと向かって歩いていく人々の様子が見えた。
「うわ、すごい。ここって正面通路のちょうど横側なんですね」
「みゃう! みゅみゅっ」
「あら、あなたも好きな場所なの?」
ニコラスに胸に抱えられている幼獣が、リズに教えるように、小さな前足を外の景色へと「んっ」と向けている。
ようやく狭い通路から出られたと言わんばかりに、カルロがぶるっと体を揺すった。
「こっちだ」
ニコラスが呼んで、やや小走りで中央へと向かう。
だから、仕事の移動が少ない時間帯は、人の姿が途切れて静かになったりするのだという。
そう説明されている間に、通路の終わりが見えた。
そこを抜けた途端、風がわりと吹き抜けてリズの春色の髪を攫った。片側は塀がされた状態で開けていて、中央庭園、そして王宮の正面玄関へと向かって歩いていく人々の様子が見えた。
「うわ、すごい。ここって正面通路のちょうど横側なんですね」
「みゃう! みゅみゅっ」
「あら、あなたも好きな場所なの?」
ニコラスに胸に抱えられている幼獣が、リズに教えるように、小さな前足を外の景色へと「んっ」と向けている。
ようやく狭い通路から出られたと言わんばかりに、カルロがぶるっと体を揺すった。
「こっちだ」
ニコラスが呼んで、やや小走りで中央へと向かう。