平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
リズは、目を見開いてパチパチとしてしまった。

「だ、団長様は、さっき幼獣が何をしたのか分かるんですか?」

「グレイソン伯爵家の人間は、相手の白獣が受け入れれば魔力を繋げられる。この年頃の幼獣は、意思疎通もへたで、イメージを伝えてくる程度だがな」

つまり心の中で会話をするまでには至らない、ということだろうか。

リズは、ジェドが幼獣をあやすのをぽかんとして見守っていた。つい先程、ニコラスから聞いた〝獣騎士団一のパパ〟のことが思い出されていた。

その間もジェドは、幼獣に続けてこう言い聞かせ出す。

「だが、この成長段階を少しすぎれば、その魔力吐きもなくなるからな? ん? 面白かったのか? まぁ、あれだけため込んでいたのを盛大に吐き出しても、気分が悪くないのはいいことだ。お前は強い子だな。よし、分かったか、いい子だ」

――いつもの鬼上司っぷりもなく、なんだかいいパパな雰囲気である。

< 165 / 310 >

この作品をシェア

pagetop