平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「一頭だけ離れて育っているから、どうなるかと思って気にはなっていたんだが。今回の一件で、うまくコツが掴めたらしい」

「そう、ですか」

なんだか、幼獣を見ている彼の横顔が、成長を見守っているパパみたいに見えてリズはドキドキしてきた。

ずっと手を取られているのに気づいて、途端に恥ずかしくなってきた。そろりと外してみれば、彼は幼獣の件に気を取られているのかそっと離してくれる。

先程の一件は、リズにとって申し訳ない失敗だった。

見つけた隠し通路に、うっかり幼獣と王子様を巻き込んで落ちてしまった。でも幼獣の成長を、彼の口から聞いて全部は悪くなかったのだろうと少し胸が軽くなる。

「――それにしても、うまいことタイミングがいいもんだ」

ふと独り言を呟いたジェドが、リズへと視線を戻した。

「運は、陛下に味方していると取るべきか」

「今回のこと、怒らないんですか?」

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