平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「配属先候補の一つが、獣騎士団(うち)でな。白獣との引き合わせも合格だったから、ひとまずは他に配属先が見つらなければ来い、といって一旦軍部の方へ返した」

なんだか言い方が気になった。

「あの……まるで最終手段みたいに聞こえるのですが」

気のせいかと思って尋ねてみれば、コーマック達が揃って砂でも食わされたみたいな顔で押し黙った。

あ、これ、まじで最終手段の行き先だったみたい……。

嘘でしょと思って目を向けたら、みんなから勢いよく顔をそらされてしまった。リズは察知して、そのエリート軍人エドモンドの扱いに絶句する。

獣騎士は、戦闘獣の警戒心の強さもあって貴重な存在のはずだ。それなのに、このあまり歓迎されない感じは一体どういうわけなのか。

そんなリズの心境を表情に見て取ったのか、ジェドが鷹揚に頷いて続ける。

「いちおう奴もエリートだ。その能力が最大限にいかされる場所は多くあった。各場所で研修させて様子を見つつ、受け入れ先の所属軍を懸命に探された」

「け、懸命にって……難航だったのがありありと浮かぶのですが」

「かなり難航した。極秘部隊軍の卒業までには間に合わず、それからも数年を転々としながら、次の配属先候補が見つかるまでうちで預かって研修させていたりした」

リズは、バックパックを持って獣騎士団に泊まりに来る、エリート軍人の様子が脳裏に想像された。

「まぁ、それもあって、僕らはすっかり顔馴染みなんですよね」

浮かんだイメージも、あながち外れていないようだ。コーマックの言葉になるほどと納得していると、ジェドがそこで話を再開する。
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