平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「団長も大変ですね……社交を最低限に抑えているので、久々の登城とあって仕方ないと言えばそうなのですが」

「演習が始まる直前まで、向こうの方々とのお打ち合わせもあるとのことで。そちらで合流する予定であると、副団長様たちへ伝言は頂いています」

「ああ、手紙でも日程は聞いていますよ。リズさんは、今のところ団長の相手として潜入している状態ですが――滞在中は大丈夫でしたか?」

心配したように問われる。他の獣騎士たちも、耳を立てたカルロや相棒獣たちと揃ってリズを見た。

視線を受け止めた彼女は、いやいやと柔らかな苦笑を返した。実のところ、ほぼジェドだけが引っ張りだこなこの状況には、リズも助かっている部分があった。

「幸いにも、ほとんど団長様だけにお声がかかっているので、私は比較的大丈夫です。王宮で単独行動する場合はカルロを、と指示も受けていますから」

おかげで人を近づけずに済み、余計な詮索をされることなく、王宮では平和的に過ごせていた。

リズは、こちらへ向かってくるカルロに、にこっと微笑みかけた。いつの間に向こうへ行っていたのだろうと、ふと気づいて尋ねる。

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