平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「カルロ、他のみんなにご挨拶していたの?」

「ふんっ」

コーマックを押しのけて間に割り込んだカルロが、大きく鼻を鳴らして〝お座り〟する。

「ちょっと、副団長様たちが見えないわよ?」

もしや何かまたやったのでは。そう疑問を覚えて向こうを覗き込もうとした時、カルロの大きな尻尾が、もふぁっと正面からリズを包み込んだ。

――あぁ、屋敷から出る前のブラッシングの効果が、出てる。

リズは、もふもふに一瞬でほだされて行動目的を忘れた。昨夜、ジェドの父ヴィクトルに『お勧めだから!』と渡された特注のブラッシング道具、どこでゲットできるのかあとで詳細を聞いてみよう。

ぜひ、それを王都のお土産として持って帰りたいと思った。



カルロが、他の男を見せまいとリズを足止めしている。

押しのけられてしまったコーマックは、それを合流した獣騎士たちと察した表情で見やった。ほんと優秀な相棒獣だなぁと一同の目は語っていた。

――一人でいる時は、カルロをそばに置くこと。

そうジェドが指示した件が、実のところずっと頭にリピートしていた。

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