平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「でも団長様、年下の幼馴染様なのでしょう?」

幼い白獣の希望を叶えて、無理に引き離さずニコラスに同行させた。そのことからもジェドが身内思いなのが分かる。

心配だろうと思ってリズが言うと、コーマックもそれを感じたように幼馴染の上司へ提案した。

「今は〝カルロ〟もいますし、まずは少しだけ、様子を見て来るのはいかがですか?」

それは一週間前、ジェドと相棒獣になった大型級の白獣である。他の獣騎士たちの相棒獣と同じく、この部屋に近い外で待機している。

その時、そのまま視線が動かされてリズは目が合った。しばし、何も言わないままじっとジェドが見つめてくる。

「団長様、どうかされましたか?」

「俺は、長くここを空けたくない。――お前が一緒に行くのなら、話は別だが」

「なんでそういうことになるんですかっ」

王宮にまで付いて行くとか、庶民の自分には荷が重すぎるし場違いだし、緊張で死んでしまう。

「王宮へ行くなら、団長様一人で行ってください!」

リズは弱った涙目ながら、ピシッと指を向こうへやって猛反論した。先日も密猟団の後処理の件で、隣町の公的機関へ連れて行かれたのだ。

到着した先の相手職員たちが、戦闘獣と並んでいるリズを前に、戸惑っていた光景はまだ記憶に新しい。

「チッ」
< 23 / 310 >

この作品をシェア

pagetop