平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
ジェドが小さく舌打ちした。そらされた横顔に「私は行きませんからねっ」と言っているリズの様子眺めながら、コーマックたちは察した表情だ。
多分、目を離したくないんだろうなぁ……。
見守るコーマックたちの思いは同じだった。恋心を自覚してから、そして密漁団の一件でリズに素直に頼られてからというもの、ジェドはリズに過剰になっている。
「とにかく、俺は行かん」
あっとリズが気づいた時には、呼び止める暇もなくジェドが部屋を出て行ってしまっていた。
ずっと見てきた幼い年下の王子のことだ。こうして専属の護衛騎士からも相談を寄せられれば、ジェドだって心配には思っているはずなのに。
「団長様、なんであんなに行きたくないんだろう……もしかして、何か他に理由でもあるのかしら?」
そうリズが首を捻ると、コーマックたちが「他に」と言葉を繰り返して思案する顔で顎に手をあてた。
「他、と言うと、王都にいらっしゃるご両親のことですかね」
「団長様の、お父様とお母様ですか?」
「はい。王都に別邸がありまして、そちらにお住まいです。実は団長、ここ数年はとくに、ご両親とはピリピリしているんですよ」
ああ、例の婚姻活動を一切していない状況のことか。
リズは思い出して察した。ジェドは獣騎士団長に就任し、爵位を継いで領主業もこなしているが、まだ婚約者もいない。
それは先に、相棒獣を見つけるのが大事だったこともある。町や別館側で『団長は副団長とできている』なんていう噂も、その一件があってのことだ。
多分、目を離したくないんだろうなぁ……。
見守るコーマックたちの思いは同じだった。恋心を自覚してから、そして密漁団の一件でリズに素直に頼られてからというもの、ジェドはリズに過剰になっている。
「とにかく、俺は行かん」
あっとリズが気づいた時には、呼び止める暇もなくジェドが部屋を出て行ってしまっていた。
ずっと見てきた幼い年下の王子のことだ。こうして専属の護衛騎士からも相談を寄せられれば、ジェドだって心配には思っているはずなのに。
「団長様、なんであんなに行きたくないんだろう……もしかして、何か他に理由でもあるのかしら?」
そうリズが首を捻ると、コーマックたちが「他に」と言葉を繰り返して思案する顔で顎に手をあてた。
「他、と言うと、王都にいらっしゃるご両親のことですかね」
「団長様の、お父様とお母様ですか?」
「はい。王都に別邸がありまして、そちらにお住まいです。実は団長、ここ数年はとくに、ご両親とはピリピリしているんですよ」
ああ、例の婚姻活動を一切していない状況のことか。
リズは思い出して察した。ジェドは獣騎士団長に就任し、爵位を継いで領主業もこなしているが、まだ婚約者もいない。
それは先に、相棒獣を見つけるのが大事だったこともある。町や別館側で『団長は副団長とできている』なんていう噂も、その一件があってのことだ。