平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「初の女性団員であるとは、ジェド団長と手紙でやりとりしている殿下から聞いています。確か幼獣の世話係だけでなく、立派に教育係も務め上げたとか。まさか普通の少女だとは思いませんでしたが」
後半、感想のような口調でそう続けられた。
改めて他人から指摘されたリズは、その言葉を聞いて確かにと納得した。だって自分は、平凡な女の子のド真ん中にいるのだ。
彼女のぱっちりとした大きな赤紫色の目が、少し考えるように宙を見ている。
印象的な美人ではないが、素直そうな可愛らしい顔立ちをした少女だ。純朴な様子もあって、妹でも見守る気持ちでコーマックたちは見つめて待っていた。
やがて、一同の視線の中心で、リズはエドモンドに応える。
「……えっと、その、私は団員ではありますが、いちおう非戦闘員です」
誤解がないよう、そこについては申告しておく。ジェドに巻き込まれて幼獣の世話係になり、次に教育係まですることになった。そして今は、なぜか昇進して〝獣騎士団長の直属〟という形にいる。
だが、戦闘獣の教育係、という役目を果たしたことが大きかったのか。
あまり役に立てない自分を思ってリズがそう述べると、エドモンドが誉ることであると後押しするかのように頷いてこう言った。
「謙虚な姿勢も良いことです。獣騎士団は、陛下の信頼を一番に受けている最強部隊軍ですからね。白獣が選ぶ人間の特徴であるのか、誠実・忠実・真っすぐながんばりも評価されています。君も、彼らと同じく立派な団員の一人です」
なぜか、最後の言葉がとても胸に染みた。
ふと思い出されたのは、密猟団の件で獣騎士たちにと言われたことだった。
後半、感想のような口調でそう続けられた。
改めて他人から指摘されたリズは、その言葉を聞いて確かにと納得した。だって自分は、平凡な女の子のド真ん中にいるのだ。
彼女のぱっちりとした大きな赤紫色の目が、少し考えるように宙を見ている。
印象的な美人ではないが、素直そうな可愛らしい顔立ちをした少女だ。純朴な様子もあって、妹でも見守る気持ちでコーマックたちは見つめて待っていた。
やがて、一同の視線の中心で、リズはエドモンドに応える。
「……えっと、その、私は団員ではありますが、いちおう非戦闘員です」
誤解がないよう、そこについては申告しておく。ジェドに巻き込まれて幼獣の世話係になり、次に教育係まですることになった。そして今は、なぜか昇進して〝獣騎士団長の直属〟という形にいる。
だが、戦闘獣の教育係、という役目を果たしたことが大きかったのか。
あまり役に立てない自分を思ってリズがそう述べると、エドモンドが誉ることであると後押しするかのように頷いてこう言った。
「謙虚な姿勢も良いことです。獣騎士団は、陛下の信頼を一番に受けている最強部隊軍ですからね。白獣が選ぶ人間の特徴であるのか、誠実・忠実・真っすぐながんばりも評価されています。君も、彼らと同じく立派な団員の一人です」
なぜか、最後の言葉がとても胸に染みた。
ふと思い出されたのは、密猟団の件で獣騎士たちにと言われたことだった。