平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
『もう立派な獣騎士団の一員っすね!』
なんだかリズは照れ臭くなってしまう。すると、耳元に蘇ったその声に重なるようにジェドの声が聞こえた。
「リズは、うちの立派な獣騎士団員だ」
ジェドがエドモンドに鷹揚に答え、鋭い目で探るように彼を見つめ返した。
「それで? さっさと本題を話せ、俺は忙しい」
「お手紙の通りです。殿下のもとに幼獣を預けてくださっていますが、最近、その幼獣を腕に抱いている殿下の周りが、少し気になるのです」
「もしかしたら幼獣が狙われているかもしれないと、そう考えているわけだ?」
「はい。実は、それには理由がありまして」
エドモンドが語ったのは、近々にあるという友好国からの訪問行事だった。
ここから遠くにある平和小国、リリーエルタ。
先日、ウェルキンス王国から陛下と代表団が足を運び、このたび正式に友好関係が結ばれた。そのリリーエルタから、続いては軍事の協力協定が結ばれるべく訪国が予定されているという。
代表の家臣、そして軍関係の者たちが続々と入国している。
開催が決まった両国の軍事演習に加えて、祝いのパレードも見たいとして他国の者たちも国内入りしている状況だ。
おかげで王宮も、使節団などの出入りも多く人で賑やかにもなっているという。それもあってか、第一王子ニコラスの不安も増しているようであるらしい。
「リリーエルタといえば、以前から少しずつ親交を深めて、軍事の後ろ盾を欲していた平和小国だろう。むざむざ幼獣を狙う危険は侵しそうにない」
なんだかリズは照れ臭くなってしまう。すると、耳元に蘇ったその声に重なるようにジェドの声が聞こえた。
「リズは、うちの立派な獣騎士団員だ」
ジェドがエドモンドに鷹揚に答え、鋭い目で探るように彼を見つめ返した。
「それで? さっさと本題を話せ、俺は忙しい」
「お手紙の通りです。殿下のもとに幼獣を預けてくださっていますが、最近、その幼獣を腕に抱いている殿下の周りが、少し気になるのです」
「もしかしたら幼獣が狙われているかもしれないと、そう考えているわけだ?」
「はい。実は、それには理由がありまして」
エドモンドが語ったのは、近々にあるという友好国からの訪問行事だった。
ここから遠くにある平和小国、リリーエルタ。
先日、ウェルキンス王国から陛下と代表団が足を運び、このたび正式に友好関係が結ばれた。そのリリーエルタから、続いては軍事の協力協定が結ばれるべく訪国が予定されているという。
代表の家臣、そして軍関係の者たちが続々と入国している。
開催が決まった両国の軍事演習に加えて、祝いのパレードも見たいとして他国の者たちも国内入りしている状況だ。
おかげで王宮も、使節団などの出入りも多く人で賑やかにもなっているという。それもあってか、第一王子ニコラスの不安も増しているようであるらしい。
「リリーエルタといえば、以前から少しずつ親交を深めて、軍事の後ろ盾を欲していた平和小国だろう。むざむざ幼獣を狙う危険は侵しそうにない」