平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「はぁ。こんなこと、男性の団長様がいたらできないものねぇ。カルロも、ちょびっとだけでもお湯に触ってみる?」

リズは思いつくと、おいでおいでと手招きしてみる。いよいよカルロが半眼になって、馬鹿を見るような目をした。

――いちおう、カルロもオスである。

お前忘れているんじゃないだろうな、とカルロはすごく言いたげなのだけれど、リズは気づかないままだ。

じゅうぶんに湯を堪能したのち、のぼせないよう湯から出た。

衣服を着ていきながら、思い返してカルロに話しかける。

「無事に、色々と解決して良かったわね。幼獣をどうするのかは、団長様が聞いてみると言っていたわね」

扉のようにして背を向けて座っているカルロが、ぶすっとした表情で、ぺしぺしと尻尾で絨毯の床を叩いて応える。

「ニコラス殿下、十五歳なのに夜のパーティーもずっと参加するのかしら――ん? 何?」

ふと、着ている最中の服を後ろから引っ張られた。目を向けてみると、引っかかっていた部分を、カロルが下に下ろしてリズの太腿を隠してれる。

「あら、ありがとう」

「ふんっ!」

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