平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
自分のような一般人には、聞かせられない話でもするのかもしれない。そう思った彼女は、すんなりと了承して一旦先に部屋を出た。
全く疑わずに彼女が部屋から出て行く。
リズを一旦部屋から出したコーマック達は、扉がきちんと閉まるまでを見届けてからエドモンドに向き直った。
「エドモンドさん、できれば、あまり団長を刺激しないでください」
コーマックが、真っ先にそう切り出した。
「はて。そんなことをした覚えはないのですが」
エドモンドは不思議そうに首を傾げた。かなり疲労感を漂わせて、つい額を押さえた彼をじっと見つめる。
するとそんな副団長を気遣って、獣騎士の一人がこう続けた。
「実は、リズちゃんは団長の〝想い人〟なんだよ」
はっきりと言えなくて、やや口ごもる。
彼らの一番の上司であるジェドは、想いを自覚したものの、まだ好きだと伝えていない。そしてコーマック達も、彼の口から直接教えられたわけではなかった。
素直じゃないお人なのだ。だから、余計に苦労する。
ここでようやく、エドモンドもまさかと気づいたらしい。思い至った表情で、確認するようにコーマック達を順に見た。
「もしかして、まさかですが――ジェド団長の片思いですか?」
全く疑わずに彼女が部屋から出て行く。
リズを一旦部屋から出したコーマック達は、扉がきちんと閉まるまでを見届けてからエドモンドに向き直った。
「エドモンドさん、できれば、あまり団長を刺激しないでください」
コーマックが、真っ先にそう切り出した。
「はて。そんなことをした覚えはないのですが」
エドモンドは不思議そうに首を傾げた。かなり疲労感を漂わせて、つい額を押さえた彼をじっと見つめる。
するとそんな副団長を気遣って、獣騎士の一人がこう続けた。
「実は、リズちゃんは団長の〝想い人〟なんだよ」
はっきりと言えなくて、やや口ごもる。
彼らの一番の上司であるジェドは、想いを自覚したものの、まだ好きだと伝えていない。そしてコーマック達も、彼の口から直接教えられたわけではなかった。
素直じゃないお人なのだ。だから、余計に苦労する。
ここでようやく、エドモンドもまさかと気づいたらしい。思い至った表情で、確認するようにコーマック達を順に見た。
「もしかして、まさかですが――ジェド団長の片思いですか?」