平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
そう彼は、ここに来て二度目の台詞を口にした。



◆§◆§◆



それから二日間の間、リズはエドモンドを自分の仕事に同行させた。

エドモンドは、獣騎士候補として何度もこちらに通って経験していたこともあって、リズの仕事をスムーズに手伝ってくれた。

現在も、王宮で引き続き幼獣の世話をしているというのも、伊達ではない。

「リズさんのように、大きな戦闘獣の世話はさせてもらえませんでした。受け入れてくれたとはいえ、すぐに接触できるものでもないのです」

ゆっくりずつ警戒を解いていってもらう。それが獣騎士になるための、第一歩であるという。

「ですから、あのような大型級の白獣の〝教育係〟を無事に務め上げたことを、私はとても尊敬しています」

「うっ、そこまで褒められるほどでもないのですが……」

「褒められるべきことですよ。そして、自分でも誇らしく思っていい。彼の活躍は、現にとても団長を助け、その存在を外にも次第に知らしめている」

ジェドの活躍ぶりは、今や近隣の土地だけではない。応援要請を受けると、カルロに騎獣して、どの獣騎士よりも速く空を駆ける。

そして、あっという間に現場入りし戦力となった。

先日も、たまたま救難要請をキャッチし、すぐに行動を起こして一般人の救助活動に加わった。その一件で、リズも知らない大きな町の町長と領主から、感謝状が届けられていた。
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