平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「カルロも、すごく成長しているんだと思います」
細かい経緯は知らない。でも、きっとカルロが、持ち前の賢さや、獣の察知能力もいかして、うまくサポートしているのだろうと、リズはそんな想像が頭に浮かぶのだった。
幼獣の世話の他、エドモンドは騎士のごとく、重い物を持ったりリズの代わりに労働を負担したりした。
「ここにいる間は、君の騎士と思ってくださればいい」
そんな台詞を、真顔で言われてリズは恥ずかしくなった。
男性に、そんなことを言われたのは初めてだ。騎士を従えているお姫様やお嬢様って、いつもこんなこともスルーできるのかしら!?
「ああ、他意はありませんよ。ですから落ち着いてください」
「エドモンドさんは、私の心でも読めるのでしょうか」
「いえ。リズさんは意外と全部顔に出るようで。それに誤解されては、大変だと思いまして」
「はぁ、誤解、ですか?」
と、不意に後ろから頭を押さえられて、リズは「ふぎゃっ」と声を上げてやや腰を屈めてしまった。
「おい、何頬を赤めているんだ」
「だ、団長様? あの、いえ、別になんでもないんです。……あれ? お出かけの用事が二件あったのでは」
「今から残りの一件をやってくる。あまりエドモンドといちゃいちゃするなよ」
「してませんよ!」
細かい経緯は知らない。でも、きっとカルロが、持ち前の賢さや、獣の察知能力もいかして、うまくサポートしているのだろうと、リズはそんな想像が頭に浮かぶのだった。
幼獣の世話の他、エドモンドは騎士のごとく、重い物を持ったりリズの代わりに労働を負担したりした。
「ここにいる間は、君の騎士と思ってくださればいい」
そんな台詞を、真顔で言われてリズは恥ずかしくなった。
男性に、そんなことを言われたのは初めてだ。騎士を従えているお姫様やお嬢様って、いつもこんなこともスルーできるのかしら!?
「ああ、他意はありませんよ。ですから落ち着いてください」
「エドモンドさんは、私の心でも読めるのでしょうか」
「いえ。リズさんは意外と全部顔に出るようで。それに誤解されては、大変だと思いまして」
「はぁ、誤解、ですか?」
と、不意に後ろから頭を押さえられて、リズは「ふぎゃっ」と声を上げてやや腰を屈めてしまった。
「おい、何頬を赤めているんだ」
「だ、団長様? あの、いえ、別になんでもないんです。……あれ? お出かけの用事が二件あったのでは」
「今から残りの一件をやってくる。あまりエドモンドといちゃいちゃするなよ」
「してませんよ!」