平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
ニコラスが、やや重めの、一回り大きな幼獣をもふっと両手に掲げて見つめる。

「成長の中の、反抗期だったりするのかなぁ。なぁリズ、お前は世話係なんだろう? 何か知っているか?」

「うーん、うちの幼獣たちは、もう少し小さめですし……その子は、自立心が芽生える年頃だったりするのでしょうか」

「そういえば、エドモンドも、そのような推測をしていたなぁ」

少し遅れて帰ってくる護衛騎士を思い出し、ニコラスが上を見やって呟く。

二人の会話がちょうど途切れた時、不意にジェドの落ち着いた声が上がった。

「――いいだろう。俺も陛下と両親へ、ゆくゆく婚約者となる女性の紹介にきて、時間がある」

「本当か!? 調査を引き受けてくれるのかっ、大親友ジェドよ!」

「おい、さっきから気になっていたんだが、いつ大親友に昇格した? 白獣を守るのも獣騎士団の仕事だ。今回のその件、獣騎士団として少し調べてみよう」

そうジェドが答えると、ニコラスが「うむ!」と答えて、にこーっとした満面の笑みで幼獣を抱き締めた。

すっかり抱き締め癖がついているように見えた。暇をしているカルロの尻尾が、不機嫌そうに揺れる音を感じて、リズはちらりと確認する。

「よろしい。それでは、パーティーへ行くか!」

……ん? パーティー?

そんなニコラスの声が聞こえて、リズは少し考えて思い出す。
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