平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
そういえば、グレイソン伯爵の来訪に合わせて、国王夫妻がパーティーの日程をずらしたのだとか。
カルロの長距離飛行もあって、そう聞いていたのをすっかり忘れていた。だから獣騎士団から出発する際、緊張もピークだったのだ。
「だ、団長様。私、きちんと挨拶できるでしょうか」
リズは、がったがた震えそうになって涙を浮かべた。こっそり尋ねて横へ目線を上げた時、不意にジェドへ腰を抱き寄せられた。
「心配しなくていい。少し顔を出すだけだ」
美しい微笑と共に振ってくる声は、なんだかとても甘い。
少し遅れて、彼は恋人モードにスイッチが入ったのだろうと理解する。でもリズはドキドキした。まるで本物の恋人同士みたいな距離感だ。
幼獣を胸に抱いたまま立ち上がったニコラスが、その様子を見て朗らかに笑う。
「俺がいるのを気にして団長呼びしているとは、謙虚で初心な婚約者だな、ジェド! お前には勿体ないくらい初々しい、いい娘ではないか」
「俺もそう思うよ」
余裕たっぷりに微笑み応えたジェドが、リズの耳元に唇を寄せる。
「どうした? さぁ行こう、俺のリズ」
「ひぇっ、あ、あの団長様、ど、どうしてそんなに近づくんですか」
リズは、もう恥ずかしくて声もうわずってしまった。潤むと、白獣の瞳と同じく宝石のような色合いを増す赤紫色の目を向ける。
ふっ、とジェドが魅惑的な笑みを返してきた。動き出したニコラスのあとに続いて、リズをエスコートして歩き出す。
カルロの長距離飛行もあって、そう聞いていたのをすっかり忘れていた。だから獣騎士団から出発する際、緊張もピークだったのだ。
「だ、団長様。私、きちんと挨拶できるでしょうか」
リズは、がったがた震えそうになって涙を浮かべた。こっそり尋ねて横へ目線を上げた時、不意にジェドへ腰を抱き寄せられた。
「心配しなくていい。少し顔を出すだけだ」
美しい微笑と共に振ってくる声は、なんだかとても甘い。
少し遅れて、彼は恋人モードにスイッチが入ったのだろうと理解する。でもリズはドキドキした。まるで本物の恋人同士みたいな距離感だ。
幼獣を胸に抱いたまま立ち上がったニコラスが、その様子を見て朗らかに笑う。
「俺がいるのを気にして団長呼びしているとは、謙虚で初心な婚約者だな、ジェド! お前には勿体ないくらい初々しい、いい娘ではないか」
「俺もそう思うよ」
余裕たっぷりに微笑み応えたジェドが、リズの耳元に唇を寄せる。
「どうした? さぁ行こう、俺のリズ」
「ひぇっ、あ、あの団長様、ど、どうしてそんなに近づくんですか」
リズは、もう恥ずかしくて声もうわずってしまった。潤むと、白獣の瞳と同じく宝石のような色合いを増す赤紫色の目を向ける。
ふっ、とジェドが魅惑的な笑みを返してきた。動き出したニコラスのあとに続いて、リズをエスコートして歩き出す。