溺愛確定 冷徹御曹司とのお見合い事情
「きみは」
「は、はいっ」
さっきまでは普通に接していられたのに、お見合い相手だと知らされて急に緊張するなんて、現金なやつと言われかねない。
それでもこれから本当にお見合いが始まるのだ。
意識は変わり、ドキドキしながら続きを待っていると、質問が投げかけられた。
「お見合いで断られる理由の1位がなんだか知っているか?」
「え?」
脈絡のない質問に頭がすぐに反応出来なかった。
吉池さんは答えを急かすことも、言うこともなく、ジッと私の答えを待っている。
「話が合わない、性格が合わない、価値観の違い、とかですか?」
捻り出すように思い付いた答えを口にしたけど、答えは違うようだ。
「『好みのタイプではない』だそうだ」
答えを教えてくれた吉池さんは視線を自身の手元に下げた。
「雰囲気が「合わない」、なんとなく「合わない」。逆を言えば、結婚する人には「この人だ」という直感が働く」