溺愛確定 冷徹御曹司とのお見合い事情
湊さんに言われて首を振る。
「いやですよ。当日キャンセルなんて全額支払いですよ?もったいないです」
「俺が払うから。キャンセルして俺の部屋に来い。絵麻が来ると知って部屋をスイートに変えてもらったんだ」
VIP御用達のホテルのスイートルームは果たしていくらなのか。
想像も付かないけどおそらく私が予約した部屋と一桁違うだろう。
「でも部屋はあるって連絡もらっていなかったので。明日からお世話になります」
結果次第では日本にトンボ帰りになるかもしれないと想定していたから当該ホテルは一泊しか予約が取れていない。
「今日は別々で」
「触れられる距離にいるのに一緒にいられないとかあり得ないだろ」
湊さんはこめかみに手を当て、呟くようにして言う。
「絵麻の好きは俺の好きとまだ全然違うんだな」
「そんなことないですよ。ちゃんと好きです」
「いや、違う。俺は片時も離れたくないのに絵麻はそうじゃない」