溺愛確定 冷徹御曹司とのお見合い事情
「眠いならまだ寝ていて大丈夫だ」
日本に戻る機内。
寝ぼけ眼で湊さんを見るとパソコンを開いて仕事をしていた。
仕事はひとまず片付いたとあって、永井さんは一足先に帰国。
昨日はふたりきりで休暇を過ごさせてもらったというのに、休みはたったの一日でもう仕事をしている。
「寝なくて大丈夫ですか?」
「時差ボケなら心配ない。と言いつつ、帰宅した瞬間、絵麻みたいに爆睡しちゃうかもしれないが」
湊さんはククッと笑いながら言った。
あの日、湊さんを待っていようと思ったけど、お風呂で温まったら睡魔に勝てなくなり、湊さんが帰って来たことすら分からないくらい熟睡してしまっていた。
「よだれ垂らしながら寝ている絵麻の顔、可愛かったな」
「垂らしていませんからっ!」
意地悪な湊さんに顔をしかめて怒ると、湊さんは余計に笑った。
「いや、でも、本当に絵麻の寝顔は可愛かったよ。襲いたくなるのを堪えるのに必死だったんだからな」
「すみません」
「謝らなくていい。それよりもっと可愛い絵麻を見れたから」
私は湊さんの優しさに触れた。