溺愛確定 冷徹御曹司とのお見合い事情


「なんですか?」

「いや、また金額でもめるのかな、と思っただけだ」


言われてみればその通り。

金額次第では受け取れないということになりかねない。


「先に金額を決めましょうか」

「そうだな。なら一千万くらいでどうだ?」


あり得ない!

聞いておいてよかった。


「一桁少なくたって十分過ぎるくらいですよ!」

「そうか?」


不思議そうに首を傾げる湊さんを見て、私たちの未来は大丈夫なのかと不安が過ぎった。

でも大丈夫。


「これからもこうやってひとつひとつ一緒に決めていこうな」


湊さんの言う通り、その都度きちんとふたりで考えて答えを出せば大きなもめ事にはならないだろうから。

言いたいことをちゃんと言える関係が作れれば私たちは大丈夫。


「色々と言われてしまうこともあるかもしれませんが」


永井さんが言っていたように妬みや嫌み、陰口は確実に叩かれてしまうだろう。

考えるだけで胸は苦しくなるし、顔は俯き加減になる。

でも……


「そんなの言わせておけばいい」


< 139 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop