溺愛確定 冷徹御曹司とのお見合い事情


「…ま、絵麻!」


名前を呼ばれていることに気付き振り向くと、吉池さんが心配そうにこちらを見ていた。


「あ、ごめんなさい。考え事していて。えっと、なんですか?」

「着替えも終わったことだし、どこかで食事にでもするか?と聞いたんだが」


腕時計で時間を確認すると時刻は19時を過ぎている。

そういえば鈴木さんが脱ぐ時に気を利かせてくれて、この後、食事に行ってもいいようにと着物用に結い上げた髪を洋装に合うように結い直してくれたんだった。

だからこのまま出掛けられないわけではないのだけど。


「帰って支度するので、自宅でもいいですか?」

「それなら」


吉池さんはそう言うとスマートフォンを取り出した。


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