溺愛確定 冷徹御曹司とのお見合い事情
帰宅後30分。
机の上にピザやポテト、チキン、パスタなどがところ狭しと並ぶ。
「吉池さんはジャンクフードってあまり食べないのかと思ってました」
「そういうイメージを持たれがちだが、ジャンクフードは普通に好きでよく頼む」
慣れた手つきで箱を開けていくのを見ればその通りなのだろう。
「アルコールは?」
聞かれて首を横に振る。
「飲めないわけじゃないんですけど強くなくて。あ、でも吉池さんはどうぞ遠慮なさらず飲んでください」
「いや、俺も同じで強くないんだ。だから」
吉池さんが袋から取り出したのは炭酸飲料。
「いいですね。ピザにぴったり!私、グラスとお皿、取って来ますね」
食器棚から取り皿とグラスを取り、戻る。
「せっかくだから映画でも見ながら食べようか」
「はい!実はずっと気になっていたんです」
リビングにある大きなテレビとこだわりのある音響設備と棚に綺麗に並べられているブルーレイディスク。
「映画お好きなんですよね?」
「あぁ。洋画でも邦画でも。学生の頃から暇さえあれば観ていた。最近は忙しくて観ていなかったんだが」
言いながら吉池さんは棚を開け、こちらを振り返って言った。
「きみはどんなジャンルが好きなんだ?」
「アクション系です。見ていてスカッとするので」
「なるほど。それなら」
吉池さんは一本のディスクを手に取った。
「これを見ながら食べよう」
「はい!」