勝手に決められた許婚なのに、なぜか溺愛されています。
「うちの会社の事業を、女性ながら手広く拡大した方よ」




お茶をさしながら、お母さんがうなづいた。





昔、写真でみたことがある。




すごく凛とした綺麗なひとだった。




でも、今とその頃とじゃ、時代が違いすぎるっ!




「とにかく、そういうことだから、



千里くんの許嫁は彩梅ということで



この縁談は前向きに進めていきたいと思う」




「おじいちゃん、いくらなんでも結婚なんて無理だよ!


 私、まだ高校、卒業してないんだよ? 


そんなことしたら退学になっちゃうよ!」




「結婚は1年待ったっていい。とりあえず婚約だと言ってるんだ」




「むしろ、入籍だけ先に済ませても問題はない」





「「は?」」





問題、大あり……だよっ!!




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