きみは微糖の毒を吐く



「すっぴんだし髪もまっすぐ」




誰もいないとはいえ、いつ誰が部屋から出てきてもおかしくない廊下で、近すぎる距離で私の顔をのぞいて、髪に指を滑らせる絢斗くん。

ドキドキして、心臓がおかしくなりそうだ。




「あんまり、見ないで……」

「なんで?」

「恥ずかしい、から」




絢斗くんは何もしなくても四六時中格好いいからいいけど、私はいつも必死で、絢斗くんに少しでも可愛いと思ってもらえるように頑張ってるのに。




「おい絢斗―?どうした?」



ガチャっとドアが開いて、絢斗くんのお友達の男の子が顔を出す。

驚いて心臓が跳ねる私とは対照的に冷静な絢斗くんは、バサッと自分の持っていたパーカーを私の頭から被せる。

途端に真っ暗になる視界に驚いていると。



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