きみは微糖の毒を吐く




気持ちよさそうに寝ている乙葉のピンクの唇をふに、と触れば、寝たままふふっと笑う乙葉。




「可愛すぎだろ……」





本人に聞こえていないのをいいことに、思わず呟いてしまう。


さっきまで俺の腕の中にいた乙葉の顔を思い出したら、もっと欲しくなってしまう。




こいつ、俺がどれだけお前のこと好きか、全然知らねーんだろうな。




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