1日だけの恋~10月25日夜完結~
事実、私の気持ちは昨日よりずっと盛り上がっている。
「ああ、ほんとの恋人と過ごす初めての夜みたいな気分にさせられてる」
「嬉しいです!私、綿貫さんが戻ってくるまでに綿貫さんに喜ばれるように練習しときます」
「え?なにをどうやって練習する気?」
不安そうに表情を曇らせた綿貫さんを安心させるように私は布団から手だけだして綿貫さんの手を握った。
「ネットで調べます。恋人を楽しませる方法とかで」
ネットで調べれば色々出てくるはず。
「おいおい、やめてくれないか。
きみは、そんなの調べなくていいから」
綿貫さんが私の手を握りかえしてくれた。
「でも、綿貫さんほどの人に
してもらうならそれなりの見返りというか
お礼というかは必要不可欠ですし」
ここまでしてくれる親切な綿貫さんに私はどうお礼をするべきだろう。
「あーーーーーあー
そんなの考えなくていいんだ。
とにかく、きみは大人しく子猫みたいにして待ってて」
「子猫みたいにですか?」
猫は飼ったことがない。
だから、猫みたいに待つのは、どんな感じかよくわからない。
「いいね?」
頷いた私は近づいてきた綿貫さんに額にキスをされて超幸せな気分をふわふわと味わっていた。