1日だけの恋~10月25日夜完結~

「何よ。それとも、仕事じゃないとでも?」

「……はい」

本当に仕事ではない。

綿貫さんに待っていてと言ってもらえて、私はここにいる。


「ふっ……斗真には困ったものね。女の整理つけたはずなのに、また新しい女作るなんて」

女性は、私のほうへ歩いてきた。

「言っとくけど、私、遊びは許しても、それ以外はゆるさないから」

目の前でそう言われた。

「失礼ですが、あなたは?」
この状況は、ドラマなどで良くみる修羅場というものだろうか。

だとしたら、この女性は綿貫さんの……。

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