1日だけの恋~10月25日夜完結~
「そうですか?」
「短くても…濃い時間を過ごせた場合もありますから、そう思いませんか?」
ドキッとなって綿貫さんを見つめた。
綿貫さんと視線が絡む。
綿貫さんの花村さんへの問いかけが私に直接響いてきていた。
「そうですね、そういうこともあるかと」
「あなたは良く知らない相手を生涯の伴侶とするのに抵抗はないんですか?」
抵抗がないわけがない。
でも、いつも両親に従ってきていた私には従うという他に選択肢がなかったのだ。
「いえ、その人の素材と育った環境を知っていれば問題ないかと」
きっと、花村さんもわたしと同じだ。
両親に従って生きている。