1日だけの恋~10月25日夜完結~
扉が閉じた瞬間に私は綿貫さんにキスされていた。
「んんっ!」
苦しい!
両頬を手で押さえられてキスされた。
いきなり訪れた激しいキスに息が出来ずに苦しくなる。
柔らかな唇が熱い感情を運んでくる。
たかが、唇を合わせただけだ。
それなのに、こんなにもたくさんの感情が入り交じる。
そのなかで一番大きい感情があった。
でも、これはこれ以上大きくしたらいけない感情だ。
「マリア」
私の名前を甘く呼ぶ綿貫さん。
「綿貫さん、どういうつもりですか!
フィアンセもいるっていうのに……
私の結婚を邪魔しないで!」
「フィアンセ?なんだそりゃ」
きょとんとしている綿貫さん。