こいつ、俺の嫁。【2】
三輪田くんは相変わらず声が小さいし口数は少ないけど、それはもう慣れているので足りない部分は勝手に脳内で翻訳して話を進めた。
まぁ、テツが原高卒業してからkomuraのバレー特集はほとんど三輪田くんだったからそりゃ宮古大からお声かかるよね。
でも確かテツの代わりに他の人が紹介されてた気が……誰だったっけな…
「…すごい。晶とまともに会話してる女子がいる…!」
「…え?」
三輪田くんの隣から穴が開きそうなくらいの強い視線を感じてそっちを見れば、三輪田くんよりは小さいけどそれでも長身の深緑色のパーマをかけた男の人が目を丸くしてあたしを見ていた。
この人と会ったことはないけど、どこかで見たことが……
"時にはその目で相手の戦法を見抜くセッター、時には絶対に自身のコートにはボールは落とさせないブロッカーに。そしてある時はどんなボールも拾うリベロへと変幻自在の万能選手その名も…"
「もしかして"疾風のカメレオン"…!?」
「…晶が貴公子なのに僕がカメレオンってほんと嫌な名前つけてくれたよね……」
あたしは雑誌の内容を思い出して、同時に思い出した名称を言うと彼は苦笑いした。