こいつ、俺の嫁。【2】



いつも通りあたしを見つけるとところ構わず抱きついてくるテツを引き剥がそうとしていれば、感じた視線に我に返る。



ゆっくりと感じる方を見るとそこには目を丸くしている莉愛と二ツ橋先輩、そしていつものように父親のように優しく微笑む木嶋先輩がいた。



恥ずかしい!ものすごく恥ずかしい…っ!



慣れたつもりでいたけど原高バレー部以外に見られるとやっぱ恥ずかしい!



熱くなった顔を隠すように背後からあたしを抱き締めているテツへ振り返って、テツのジャージに顔を埋めた。



「お、いつにもなく積極的だな澪」なんてテツが言ったことは無視しておこう。



「待って。待って待って!
鉄也の嫁ちゃ…じゃなくて澪ちゃん可愛すぎなんだけど!
鉄也には勿体ないくらいかわいい!」


「あ?どういう意味だコラ」


「あ?そのままの意味だよコラ」



顔の熱を冷まして前を向くと、あたしを挟んでテツと二ツ橋先輩が喧嘩腰で一触即発の状態になってた。


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