未来へ続く道



ーーガシャーン


体に凄い衝撃を受けたものの
気付けば俺は目が開かず体も動かせず
ただただ声だけが聞こえた

陽斗が必死に俺の名前を呼ぶ声
そして救急車の音


それらはしっかり聞こえてた
いつの間には音も声も聞こえなくなって
意識を手放した






俺は今真っ暗闇の中に1人
そこは凄く怖くて、なんの光も入らない場所


ひたすら歩き、歩いて歩いて
どれだけ歩いても光のある場所にたどり着けない




声が聞こえ俺はそっちに向かって歩き出す
その先にいたのは
姉ちゃんがあいつに殴られて蹴られて
痛いくせに泣かずに耐える姉ちゃんの姿
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