未来へ続く道


やめてくれ…
「やめ…て…くれ」


もうあんな姿の姉ちゃんを俺は見たくない
決めたんだ、姉ちゃんは俺が守るって
姉ちゃんに駆け寄るも
触ることが出来なかった



それからも俺は姉ちゃんのそばに居た
朝日みたいにスぅーっと光が
差したと思ったら2人の姿が見えた

俺の知らない人
まだ30手前くらいの人だった



「颯馬」


「大きくなったわね」

何故か俺の事を知っていた
大きくなったってどういう意味だ


「誰だよ」


「わからなくて当然だな…」


「私達から言うことは出来ないけど、瑠美が
待っているわよ」


「姉ちゃんならここにいるだろ」



「そうじゃない、ここにいてはダメだ」
< 269 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop