未来へ続く道
やめてくれ…
「やめ…て…くれ」
もうあんな姿の姉ちゃんを俺は見たくない
決めたんだ、姉ちゃんは俺が守るって
姉ちゃんに駆け寄るも
触ることが出来なかった
それからも俺は姉ちゃんのそばに居た
朝日みたいにスぅーっと光が
差したと思ったら2人の姿が見えた
俺の知らない人
まだ30手前くらいの人だった
「颯馬」
「大きくなったわね」
何故か俺の事を知っていた
大きくなったってどういう意味だ
「誰だよ」
「わからなくて当然だな…」
「私達から言うことは出来ないけど、瑠美が
待っているわよ」
「姉ちゃんならここにいるだろ」
「そうじゃない、ここにいてはダメだ」